竹内てるよ
戦後、伊良原の入口、左側に町営住宅がならんでいた。ここに竹内てるよという詩人が住んでいた。
兄が高校生の頃、この詩人に師事し、結構この御宅にも伺っていたが、その頃はそんなに有名な詩人だとは思わなかった。
兄と竹内てるよ
ネットなどに紹介されている竹内てるよの略歴は次のとおりである。.
竹内てるよ 略暦 昭和期の詩人、小説家、霊能者
その後、婦人記者生活となって一家のため生活を支えた。 以後、病苦と貧困に耐えながら詩作を続け、主としてアナキズム系の詩誌に発表。1930年に第一詩集『叛く』を刊行、その間、神谷暢と協力して、昭和4年渓文社を創設。 戦後は人生をテーマにした詩や童話などを執筆した。 |
裏面に詩『頬』の一節が彫られているそうだ。 |
竹内てるよの葉書
最近、ネットオークションで竹内さんの名を見た。
何かの理由で猿橋を留守して東京代々木に滞在してる時、留守を頼んでいた近所の某氏に送ったハガキと思われる。
日付は(昭和31年)9月23日とある。
注 このハガキのオークションに参加しているが落札出来るかどうかわからない。 落札出来ない場合は誰の所有になるかわからないので、左の写真は消去するも知れない。 |
猿橋小唄
小学校の頃、「猿橋小唄」という地元の歌を習った。 メロディも、一番の歌詞も、妙に記憶に残っている。
春夏秋冬の猿橋の見所を歌ったものだが、何とこれが竹内てるよの作詞だという。
覚えている歌詞の一部を下に記す。
〽甲州猿橋 春こそよけれ
恋路峠のおぼろ月
架けた橋桁 17間に
花もち散ります ちらほらと
〽甲州猿橋 夏こそよけれ
思い出の滝 柿若葉
鮎の白銀 やまめの黄金
? ?
〽甲州猿橋 秋こそ良けれ
? ? ?
〽甲州猿橋 冬こそ良けれ
? ? ?
追記 ネット情報によると猿橋の町のどこかに猿橋小唄の歌詞を書いた行燈風の看板があるそうだ。左写真 |
平成14年(2002年)、スイスのバーゼルで開催された交際児童図書評議会(IBBY)の創立50周年記念大会で、当時の美智子皇后がスピーチのに中で、竹内てるよの「頬」を引用した事から、テレビでも紹介され、翌年6月には自伝ともいえる「海のオルゴール」がドラマ化されて、6月28日にフジテレビで放送された。
このドラマは猿橋が舞台であるはずなのに、猿橋とは似ても似つかない場所でのロケだった。 松雪泰子、八千草薫の好演が印象に残っているが、小さい頃見た竹内さんとはまったく違うイメージだった。
このドラマについては、下の「ドラマ出演者」の写真をクリックするとドラマ詳細データにアクセスできる。 またはこちら
代表作のひとつ「海のオルゴール」 表紙は棟方志功の版画 |
ドラマの出演者 主演 松雪泰子、八千草薫 |