震災
関東大震災
大正12年9月1日午前11時58分、相模湾北部を震源とするマグチチュード7.9の巨大地震は、南関東およびその隣接地に大きな被害をもたらした。
死者・行方不明者は推定10万5,000人、明治以降で最大規模の被害となった。
隣接地としての山梨県も大きな揺れに襲われたが、都会地でないため、建物被害などは比較的軽微であった。
大原村猿橋は丹沢山地北端(道志山塊)の基盤岩をなす1,000〜1,100 万年前の凝灰岩からできているが、右岸側(南側)の 上部は溶岩に覆われている。
溶岩は約9,000年前に 富士山の噴火によって流れ出し、桂川の谷を埋めなが ら猿橋付近まで30km以上を流下した溶岩流で、「猿橋 溶岩流」と呼ばれている。
猿橋の町はこの溶岩流の先端の上にあり、地盤が強固のため、関東大震災ではそれほど大きな揺れにはならなかった。
しかし、古老の話によれば、連日地震が続き、人々は家の中に寝ず、地盤の強固な竹藪や、不通になっていた中央線の線路に蚊張をつって寝たという。
また甲州街道には東京方面から、ボロをまとった避難民が引きもきらなかったという。
震源地と各地の震度 | 住居全潰率 |