関連図書紹介 郡内電力史 「灯」 渡辺 保著
都留市氏鹿留出身で日本発送電(株)、東京電力(株)に勤務した渡辺 保氏が、その経験と膨大な史料から、郡内の電力産業の歴史をまとめて昭和62年に刊行した書籍。
この貴重な記録を後世に残すため、猿橋に本社を置く和田電業(株)の和田功社長が平成28年9月に再版したもの。
まず、甲斐国と都留郡の歴史を太古の時代から説き起し、後に水力発電と密接な関係を持つ事になる桂川水系の治水、灌漑用水路などについての歴史を概観している。
次に、明治末期から大正期に、桂川水系の豊富な水流を利用して郡内各地に設立された発電事業、売電配電事業を詳説している。
この中には、駒橋発電所、五ヶ堰、都留電灯(株)など猿橋町に関係する記事も含まれている。
再版した和田社長のメッセージにあるように「桂川水力の利用を語り継ぐ」貴重な史料である。
「五ヶ堰」「都留電灯(株)」についての記事部分は、それぞれの項目の中で紹介させていただく。
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